人生意気に感ず「狂乱の韓国といかに連携するか。9条の改正は迫る」

◇文氏が韓国大統領に当選した。「親北」といわれる文氏の当選は日本の安全保障にとって重大な意味がある。なぜか、世界的な政治の嵐が重なって吹き荒れる。核を振り上げる北朝鮮の挑発、トランプ大統領の出現、マクロン仏大統領の出現、そして今回の韓国大統領。これらの嵐の中で、今回の文氏の当選は日本にとって最も直接的である。私達は激しく燃え盛る歴史の炎の中にある。

北朝鮮は世界の発火点である。追い詰められて失うもののない北朝鮮は日本の米軍基地攻撃を明言した。日本政府はこれに対してミサイル攻撃があった場合の避難方法を国民に示した。これ程緊迫した例はほとんどない。

 その北朝鮮との間にある直接の隣国が韓国なのだ。日本は韓国との間に深刻な歴史的問題を抱え、好き嫌いの感情問題もある。しかし、より重要なことは、韓国は民主主義という共通の価値、理念に立つ国であること。

 日本は韓国と共に、北朝鮮、ロシア、中国という社会主義陣営の最前線に立つ。だから日・米・韓が連携を深めることは、日本の安全保障にとって喫緊の課題である。

◇文氏の一族は北朝鮮の出身といわれる。親北の政治姿勢にはこういう背景がある。文氏の当選を金正恩は喜んでいるだろう。文大統領は当選後、アメリカより先に北朝鮮を訪ねるかも知れない。複雑な高次方程式をいかに説くか。外交は最大の防衛策ということを噛み締めなければならない。

◇このような政治的嵐の中に立たされているのが憲法9条である。日本国憲法の本質を正しく理解し、その中に9条を位置づけて解釈し改憲を論じなければならない。

 安倍首相は、参院予算委で9条改憲案の検討を優先させる意向を表明した。1項、2項をそのままにした上で、自衛隊を明記する考えである。1項、2項は戦争の放棄と戦力の不保持を定める。この規定が自衛隊の制約として作用すると説明する。この案には、整合性の店で無理もあるので、国会で大いに議論されることになる。国民は傍観者であってはならない。安倍一強長期政権の下で憲法改正が実現される可能性は大きくなっている。

◇昨日、憲法9条をめぐる問題につき講演を頼まれた。ふるさと塾では度々取り上げてきたが、講演依頼は珍しい。6月2日、ある企業家の団体で行う。先月は地元の9条の会に出た。(読者に感謝)